「MESACUP anti-p53 テスト」:血液検査で早期がんを発見

千葉大大学院医学研究院の落合武徳前教授らの研究グループが、血液検査で早期がんを発見できる新たな診断法を開発した。
厚生労働省は食道がん、大腸がん、乳がんについてこの診断法を使った検査薬「MESACUP anti-p53 テスト」を承認し、検査薬が発売された。年内にも保険が適用される見込みで、人間ドックなどでの普及が期待されている。

新診断法は人体の免疫反応を利用。体内のがん抑制遺伝子「p53」が突然変異して産出される異常な「p53たんぱく質」に対して人体が作り出す抗体を測定する。

正常なp53たんぱく質が遺伝子の損傷を修復するなどの働きを持つ一方、異常なp53たんぱく質はそれらの機能を失っているため、遺伝子に損傷のある細胞が増殖してがんになると考えられている。

ある研究データによると、食道がん患者の62%、大腸がん患者の59%の体内で異常なp53たんぱく質の過剰発生が確認されており、それに対して体が作り出す抗体を測定すれば、がんの有無を一定の確率で予測できるという。

従来の血液検査によるがん診断法では、がん細胞が産出するたんぱく質自体を検出・測定してきたが、「陽性」が明らかになった時点では既に進行がんとなっているケースがほとんどだった。

しかし新診断法は、わずかながん抗原に対しても出現する抗体を測定するため、早期がんの診断がある程度可能だという。(産経新聞)

大腸がんについて
大腸がんは肺がんと並んで、増加傾向の著しいがんで、毎年約6万人が罹患しています。大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目になると推定されています。

大腸がん特有の症状はありませんが、血便や残便感、腹痛、便が細くなる(便柱細少)、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状がよくみられます。
これらの症状はS状結腸にがんができた場合にみられやすく、なかでも血便の頻度が高くなっています。血便は痔と勘違いして受診が遅れることが多いので注意しましょう。

大腸がんは、早期であればほぼ100%完治します。ただ、一般的には自覚症状に乏しいため、症状のない早期のうちに発見することが重要です。

順天堂大学病院が「がん治療センター」を新設

順天堂大病院(東京)は18日、「がん治療センター」を新設する。がんの種類による専門診療科ごとの縦割り体制を改め、検査から診断、治療、さらに緩和ケアまで一貫した診療体制を確立する。

センターは11診療科の専門医のほか、重症集中ケア、ホスピスケア、床ずれなどの専門看護師、臨床心理士らで構成。再発、転移後など行き場を失った患者が“がん難民”とならないよう、センターが患者の要望に沿った総合的な対処方法を示して各科との連携、調整を図っていく。

また、医学的説明から地域の医療機関の紹介まですべての相談に専門医が当たる「予約有料外来」(30分1万500円)も設置される。鶴丸昌彦副院長は「患者さんを中心に様々の分野を組み合わせた診療とともに、がん予防、地域の医療従事者の研修や情報提供を目指す」と話している。(YOMIURI ONLINE)

がん治療センターにおけるがん医療の要点
外来化学療法
患者さんが自宅にいながら比較的自由に社会生活を維持され、本格的な治療が受けられます。

専門医によるチーム医療
各領域の専門医が最新の技術と知恵をもって患者さんに安全でベストな治療をチームで行います。

がんの早期発見
がんの発見は、患者さんの身体の異常から始まります。自覚的な異常や他覚的な所見を専門的に診て、常にがんの早期発見に力を注ぎます。

がん登録
各種がんの発生状況や治療成績を基に、治療法の検討やがんによる死亡率を減少させるため、国立がんセンターが中心となって地域がん登録が行われています。
当センターでも医師と専任の事務職員が登録の作業に当たります。個人情報の保護については、万全を期して守ります。

セカンド・オピニオン対応
患者さんが現在受けている治療について、検証してほしいとの要望を受けた場合、受診していただき、現在の主治医の意見を聞き、正しい判断と情報を患者さんにお渡しします。その後も適切な治療が進められるよう対応いたします。

緩和ケア
がんの治療を受けながら、その人らしい生活が継続し、QOL(生活・生命の質)を高められるよう支援します。そのために、がん治療の専門診療科とともに、痛み、嘔気嘔吐・息苦しさなどの身体症状の緩和や、不安やイライラなどの心のケア、家族の方からの相談、在宅ケアや緩和ケア病棟など療養場所に関する相談などをお受けし対応します。

特定健康診査の費用は医療費控除へ:厚生労働省

厚生労働省は2009年度の税制改正として、特定健康診査・特定保健指導に係る費用の医療費控除を決定した。具体的には、高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、医療保険者が平成20年度から行うメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診・保健指導(特定健康診査・特定保健指導)に係る費用の自己負担分を、医療費控除の対象とした。

メタボリックシンドロームは、肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の原因である『内臓脂肪型肥満』によってさまざまな病気が引き起こされやすくなった状態をいい、放置し続けると心疾患、脳卒中、糖尿病合併症へと発展する。

厚生労働省の調査では、高血圧患者数は3900万人、高脂血症は2200万人、糖尿病(予備軍を含め)は1620万人、肥満症は468万人といわれている。

メタボリック症候群
生活習慣病には高血圧、糖尿病、高脂血症などがあります。これらの疾患は内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリック症候群といいます。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されています。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリック症候群を診断する際の目安となります。

妊婦の救急医療システム、半数の地域で不十分:日本産婦人科医会

奈良県の妊婦が先月29日、救急搬送の受け入れを9病院で断られて死産した問題を受け、日本産婦人科医会が各都道府県の周産期救急医療の現状を調べたところ、救急システムは約9割の地域で整備されているが、十分機能している地域は全体の半数に過ぎないことがわかった。

調査は、同医会の47都道府県支部長あてにアンケート形式の文書で行った。回答のあった44都道府県の記述式回答を同医会が分類した結果、周産期救急医療システムが「整備されている」と答えた都道府県は38(86%)だった。
ところが、妊婦の受け入れなどについて「問題なく機能している」と答えたのは21(48%)でおよそ半数。夜間については、「整備されている」との回答は34(77%)に下がった。

また、受け入れ可能な施設などに関する情報を集中管理するコントロールセンターが整備されている地域は11(25%)にとどまり、奈良県のように、救急車と医療施設がその都度、連絡を取り合って搬送先を決めているケースが過半であることも明らかになった。

同医会は「おおむね全国的にシステムは整備されてきたが、人手不足で機能していない地域も多い。回答を詳しく分析して、各地の状況を的確に把握していきたい」としている。(YOMIURI ONLINE)

周産期医療とは?
周産期とは妊娠後期から新生児早期までのお産にまつわる時期を一括した概念をいい、 この時期に母体、胎児、新生児を総合的に管理して母と子の健康を守るのが周産期医療です。

周産期医療を行う施設は、妊娠の異常、分娩期の異常、胎児・新生児の異常に適切に対処するために産科医と小児科医が協力し、 その他の医療スタッフとの連携医療が必要な高度専門医療施設です。

集中治療が必要なハイリスク妊娠・分娩には、いつどこで生まれても最適な医療が受けられる周産期医療体制が必要です。

ジェネリック医薬品の普及へ国立医薬品食品衛生研究所を設立

厚生労働省は後発医薬品(ジェネリック)の普及を目指して来年度から、品質管理の強化に乗り出す。特許切れの薬を別のメーカーがつくる後発薬は、安価で医療費抑制につながると期待されているが、品質への不安などからシェアが伸び悩んでいる。
同省は、品質の苦情などがあった後発薬について、科学的に検証する検討会を国立医薬品食品衛生研究所(東京)に設け、医師や患者の不安解消をめざす。

「後発医薬品品質情報検討会」は、研究所内に大学教授や製薬会社関係者ら約10人でつくる。後発薬の品質について医師や患者から苦情が寄せられたり、学会や論文で疑問が出されたりした際、その内容を科学的に検証し、回答する。必要に応じて品質試験も行う。

また、これまで原則都道府県が行ってきた後発薬の製造工場への立ち入り検査に、来年度からは国も乗り出す。

国内の04年度の後発薬シェア(数量ベース)は16.8%で、米国の56%、英国の49%などと比べると著しく低い。処方する医師や患者の一部に、品質への不安が残ることが背景にあるとみられる。

同省は後発薬について「厳しい審査を経て承認しており、安全性や効果が先発薬に劣るわけではない」(審査管理課)との立場だが、苦情などを科学的に検証する仕組みができれば、医師や患者の安心につながり、普及に弾みがつくと判断した。

政府は後発薬の数量シェアを12年度までに30%にする目標を掲げる。厚労省は目標のペースで普及すれば、医療費の国庫負担を年間約200億円削減できると試算する。(asahi.com)

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?
製造方法などに関する特許権の期限が切れた先発医薬品について、特許権者でない医薬品製造企業がその特許内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品を指します。

新薬(先発医薬品)の開発には巨額の費用と膨大な時間を必要とするため、開発企業(先発企業)は新薬の構造やその製造方法、構造などについて特許を取得して、自社が新規に開発した医薬品の製造販売を独占し、価格を高く設定して投下した資本の回収を図ります。

しかし、特許権の存続期間が満了、または再審査期間が終了すると、他の企業(後発企業)も特許使用料を支払うことなく先発医薬品と同じ主成分を有する医薬品(=後発医薬品)を製造販売ができるようになります。

環境省が大気汚染と喘息のリスクを大規模調査へ

幹線道路に近く自動車の排ガスによる大気汚染が激しい地域に暮らすことで、呼吸器疾患のリスクがどのぐらい高まるかを調べるため、環境省は今冬から二十数万人の成人を対象に大規模な疫学調査をする。同省によると、これほどの規模の調査は世界的にも例がないという。

同省が11日発表した計画によると、関東、中京、関西の6都府県の9市区で、交通量の多い国道や高速道路など沿いに住む40〜74歳の二十数万人を対象に、10年度まで続ける。

質問票で健康状態などを調べ、排ガスの指標となる、すす成分の元素状炭素(EC)や窒素酸化物(NOX)などにどれだけさらされているかを算出し、ぜんそく症状との関連を評価する。
一部の人については慢性閉塞性肺疾患(COPD)との関係も調べる。(asahi.com)

ぜんそくについて
呼吸困難に陥り、息づかいも荒く、呼吸のたびにゼーゼーと音を立てる発作を起こす病気です。咳と痰も出ます。発作は何時間か経つと自然におさまります。
発作中はとても苦しいのですが、いったん発作がおさまると、健康な人と見分けがつかないほど元気です。こういった状態を何年にもわたって繰り返します。

ぜんそく発作はアレルゲン(ちりやほこり、ダニなど原因となる物質)の吸入とは別に風邪をひくこと、天候(とくに寒冷)の影響、過労、運動、薬の服用、精神的ストレスなども誘因となります。

36時間持続のED治療薬「シアリス」が発売へ

日本イーライリリーが12日から、勃起不全(ED)治療薬「シアリス」を発売する。最大の特徴は、効果がこれまでの治療薬の9倍に当たる約36時間続き、服用のタイミングを計らずに済む点。

シアリスは03年に欧米で発売され、06年の売上高は約1100億円。性的刺激があれば約36時間、効果が持続。従来の治療薬のように、脂の強い食事を取ると効き目が弱まることもない、という。

使うには医師の処方が必要。自由診療のため費用は医療機関により異なるが、初診で数錠を処方される場合なら1万円以上かかりそうだ。

ED治療薬は国内で99年にファイザーのバイアグラ、04年にバイエルのレビトラが発売された。世界の市場規模は06年で3500億円で、現在のシェアはファイザーが約50%、イーライリリーが33%、バイエルが17%とみられる。(YOMIURI ONLINE)

ED(勃起不全)について
ED(勃起不全)とは陰茎が十分に勃起しないため、性行為が満足に行なえない状態です。
身体的な原因としては、先天性・後天性の陰茎の形体異常、男性ホルモンの不足による発育異常、脳・脊髄の病気による勃起不全などがあります。糖尿病が十分に治療されずに数年以上経過したり、重症になるとEDになることがしばしばあります。

しかしながら、EDを訴える人の多くは、身体の病気は見つからず、いわゆる心因性であることが多いようです。特に新婚の場合は、精神的な原因によって不能になることが多く、過労、心配、早漏による自信喪失なども原因となります。

アルツハイマー病の原因物質生成に関与する受容体を特定

熊本大学の水島徹教授の研究チームは、アルツハイマー病の原因たんぱく質の生成に関係する受容体を特定した、と発表した。この受容体の働きを阻害する薬はすでにいくつか知られている。
将来、アルツハイマー病の治療薬になる可能性があるという。動物実験などで有効性や安全性を検証し、数年後メドに臨床試験の開始を目指す。

研究チームは、炎症誘導物質「プロスタグランジンE2」が、アルツハイマー病患者の脳に蓄積される原因物質βアミロイドの産生に関係していることを突き止めた。

この炎症誘導物質が結合する受容体のうち2つが、βアミロイド産生の促進に寄与していることを解明した。遺伝子操作で2つの受容体を持たないマウスを作製、正常なマウスと比較したところ、βアミロイドの量が半分以下に減った。(NIKKEI NET)

アルツハイマー病について
脳の神経細胞が急激に破壊される認知症です。ついさっきのことを忘れるなどの記憶障害から始まり、症状は緩やかに進行します。初期には運動麻痺などの神経症状を伴わないのが特徴ですが、妄想などの症状は、比較的早く現れます。運動機能が保たれている分、徘徊などの行動が問題となります。

脳の神経細胞の病的な破壊が進み、神経が萎縮していくことが原因です。
アルツハイマー病になると、アミロイドベータという異常たんぱく質がたまることが突き止められてから、これを標的とする治療法の開発が進んでいます。

現在、この病気を完治させる薬はありませんが、アリセプトという薬が、初期から中期のアルツハイマー病の記憶障害や学習障害を改善し、病気の進行を緩やかにする効果が確認されています。

骨粗鬆症の発生メカニズムの一端を解明:東大研究チームら

骨粗鬆症が起きるメカニズムの一端を、科学技術振興機構と東京大の研究チームが世界で初めて突き止めた。女性ホルモンが、骨を壊す細胞(破骨細胞)の自己破壊を促し、骨の量を保つ働きがあるという。

閉経に伴って女性ホルモンが減った女性は、骨粗鬆症にかかりやすくなるが、女性ホルモンがどのように骨に作用するかはよくわかっていなかった。新たな治療法の開発に役立つ成果で、米科学誌「セル」(表紙デザインは「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏!)電子版に掲載された。

研究チームは、破骨細胞の内部にあって女性ホルモンのエストロゲンが取り付く受容体という部分に注目。雌マウスを遺伝子操作して受容体をなくすと、通常のマウスより破骨細胞が増えて骨の破壊が進み、骨量は約5%落ちた。
さらにエストロゲンを投与すると、通常のマウスは破骨細胞の自殺を促すたんぱく質の量が増えたのに、エストロゲンの受容体をなくしたマウスに変化がなかった。(YOMIURI ONLINE)

骨粗鬆症について
骨からカルシウムが溶け出し、骨密度が低下して骨がスカスカになるもので、骨折を起こしやすく、お年寄りの寝たきりの原因の一つとされています。
60歳以上の女性によく発生しますが、これは閉経によって女性ホルモンの分泌が減少して骨の形成が低下するのと、骨の吸収が亢進するためです。

また、男女とも老化するとビタミンDの代謝機能が衰えてカルシウムの吸収が悪くなり、骨を作る作用が低下します。そのほか、若い頃からの偏食や食事からのカルシウム不足、運動不足による筋力の低下も骨折の誘因となります。

関節リウマチや内科的な病気の治療のために、副腎皮質ステロイド約を長期間服用している場合も、骨粗鬆症の発症を促します。

前立腺がんの「PSA検査」を集団検診で推奨せず:厚労省指針案

前立腺がんの早期発見に有効として急速に広がる血液検査「PSA検査」について、厚生労働省研究班(主任研究者・浜島ちさと国立がんセンター室長)は、「現時点で、集団検診として実施することは勧められない」とする初の指針案をまとめた。

検診での早期発見による死亡率の減少効果が不明な上、精密検査などによる合併症などのマイナス面が無視できないためで、今後、PSA検査を集団検診事業として実施している全国7割の市町村は、事業の存廃を含めた対応を迫られそうだ。

がんの集団検診の最大の目的は、検査を受けた集団のがん死亡率を下げることにある。通常、検診は早期発見に有効で、早期にがんが見つかれば、死亡率は下がるとされる。
しかし、前立腺がんでは、進行の遅いがんが多く、PSA検診で、自覚症状のない男性のがんを早期に発見しても、死亡率が下がるかは不明だった。そのため、研究班は、国内外のPSA検診の有効性を調べるため約2000本に上る研究論文を検証した。

その結果、大半の論文では死亡率の減少が証明されず、減少したとする研究も信頼性が低いと評価した。そのため研究班は、PSA検診の有効性の証明は、「現状では不十分」と判定した。
また検診で発見したがんの27〜84%が、治療の必要のないがんの疑いがあり、精密検査に伴う合併症も、他のがん検診に比べて高いと指摘。治療による性機能の低下、尿もれなども報告され、集団検診として「推奨しない」と結論づけた。

指針案に対し、PSA検診を推奨する日本泌尿器科学会(奥山明彦理事長)は「多くの発見すべきがんが見逃されているのが現状で、甘受できない」とする見解を公表、指針案に反発している。(YOMIURI ONLINE)

前立腺がんについて
前立腺がんは、欧米ではとても頻度の高いがんです。日本でも増加傾向にあり、今後、食生活の欧米化や人口の高齢化を考えると、さらに増えていくと思われます。
50歳以降から加齢とともに増加する、男性の高齢者のがんといえます。

前立腺がんは、初期では無症状のことも少なくありません。進行すると、尿路通過障害として排尿困難や頻尿、残尿管などが現れます。
膀胱や尿道まで浸潤すると、排尿痛や血尿が出ることがあります。

前立腺がんの診断には触診(直腸内指診)が重要で、肛門から指を挿入して病変の有無を確認することができます。腫瘍マーカーは前立腺特異抗原であるPSAやPAPが使用されていて、診断や治療効果の判定に重視されています。

これらの初期診断でがんが疑われたら、前立腺超音波や膀胱尿道造影を行ないます。
似たような症状を示す前立腺肥大症や前立腺炎との鑑別が大切で、診断が難しい場合には、超音波で病変を確認しながら細胞を採取して、病理検査を行ない診断を確定させます。

特定健康診査・指導の受託事業を開始:厚労省外郭団体と医療VB

厚生労働省の外郭団体、全国労働衛生団体連合会は中小企業などの健康保険組合を対象に、来年4月から義務化される生活習慣病対策の特定健康診査と特定保健指導の受託を始める。

医療関連ベンチャーのオーダーメイド創薬などと組みシステムを整備。健診などの体制を整えることが難しい健保組合の需要を取り込み、初年度240万人の利用を目指す。

健保組合には40歳以上の加入者を対象に、メタボリック(内臓脂肪)症候群などの生活習慣病対策の健診の実施が義務付けられる。検査結果を国の定めた方式で記録したり、メタボリック症候群と判断された人に健保組合が保健指導したりする必要があり、中小の組合にとって負担が大きい。(NIKKEI NET)

メタボリック症候群
生活習慣病には高血圧、糖尿病、高脂血症などがあります。これらの疾患は内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリック症候群といいます。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されています。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリック症候群を診断する際の目安となります。

心肺停止状態での救急搬送:都道府県で生存率に5倍の格差

心筋梗塞などで心肺停止状態になり、救急搬送された患者の1カ月後の生存率が、都道府県によって約5倍の格差があることが7日、総務省消防庁が初めて行った調査で分かった。

格差の背景には、家族らによる応急手当ての有無、心肺蘇生に効果がある自動体外式除細動器(AED)の配備状況、消防と医療機関の連携などがあるとみられ、消防庁は今後、詳しく分析した上で、全国的な救急医療の水準の向上を図る。

調査の対象期間は2005年の1年間で、心臓病の症例に限定して集計した。
心肺停止状態で搬送されたのは全国で延べ1万6257人で、1カ月後の生存率は7・19%(1169人)だった。

都道府県別では、佐賀の生存率が最も高く、搬送した73人のうち10人で13・70%。次いで宮崎13・29%、高知12・75%だった。一方、最も低かったのは山口で、搬送187人のうち1カ月後の生存は5人で2・67%だった。(shikoku news)

心筋梗塞について
冠状動脈の血管が詰まってしまって底から先にほとんど血液が送られなくなって心因が壊死してしまうのが心筋梗塞です。50歳以上の男性に多く、死亡率3割といわれている危険な病気です。

心筋梗塞の原因の多くは冠状動脈の動脈硬化です。動脈硬化の部分が破れて、血栓という血のかたまりが付着したり血管閉塞の原因となります。
また、冠状動脈が収縮して血管内径が閉塞し、それが長く続くと心筋梗塞の原因となります。さらに、喫煙、高血圧症、高脂血症、糖尿病あるいは肥満などが危険因子となります。

関連ニュース:中年太りで心筋梗塞のリスクが増大:厚生労働省研究班

ヒト性融合胚の作成を承認へ:イギリス政府

イギリス政府が管轄する「ヒトの受精・胚研究認可局(HFEA)」は、ヒトの細胞核を、核を除去した動物の卵子に注入して「ヒト性融合胚」を作ることを原則認めると発表した。

難病の治療に役立てる狙いだが、倫理上に問題があるとして今回の決定を疑問視する声も出ている。

「融合胚」の作製は、パーキンソン病やアルツハイマー病などの原因究明に有効とされ、英ニューカッスル大ロンドン・キングスカレッジの二つの研究チームが、研究用に不足するヒトの卵子を補うため、牛やウサギの卵子を利用した研究などの承認を申請していた。

「融合胚」の99・9%はヒト、残り0・1%は動物に由来する。今回の申請認可は世界初との報道もあり、早ければ今年11月にも研究が始まると見られる。

HFEAが研究申請の審査の過程で行った世論調査では、約6割が研究を支持。だが、同様の研究は日本などでは禁止されており、宗教団体からは、「ヒトと動物の融合は問題」などの声が出ている。(YOMIURI ONLINE)

融合胚について
今回、英国政府が認めた融合胚の作成は、日本では禁止されています。英国の承認は政府レベルとして世界初とみられ、日本でも議論再燃の可能性があるとされています。
文部科学省は当初、作成容認の方針案をまとめました。しかし、倫理的な課題と技術的な難しさがあり、国の総合科学技術会議は「取り扱いは厳密にすべきだ」と2001年12月の指針で禁止しました。

禁煙制度導入で心臓発作が1割減少:アイルランド

コーク大学病院の研究チームの発表によると、世界で初めて職場での禁煙制度を全国的に導入したアイルランドでは、同制度導入後の1年間で、心臓発作の件数が約1割減少したという。

エドモンド・クロニン氏が率いる同チームは、同国南西部の公立病院に心臓発作で入院した患者数を調査。禁煙制度導入後の1年で11%減ったことが明らかになったとしている。

欧州心臓学会議で同統計を発表したクロニン氏は、今回の結果について、保健当局が世界中で禁煙制度強化を考えるきっかけになるとの見方を示した。

喫煙は、肺がんのリスクを高めるほか、動脈壁にコレステロールが沈着することなどを通じ、狭心症や心不全など心臓疾患のリスクも高めることが分かっている。(Reuters)

肺がんとは?
肺や気管支の粘膜から発生するがんのことで、比較的太い気管支にできる「肺門がん」と、肺胞のつながる細い気管支にできる「肺野がん」にわけられます。
肺門がんは自覚症状で気付くことが多いですが、肺野がんは胸部X線検査などによって発見されることが多いようです。

肺がんの症状は、がんの発生場所や進行状態にもよりますが、呼吸器系に現れる症状は、咳、痰、血痰、胸痛、呼吸困難などで、そのほか発熱、食欲不振、体重減少、倦怠感などをともなうこともあります。リンパ節に転移すると声がかすれたり、また胸膜に転移すると胸水が溜まったりします。

はっきりとした原因は不明ですが、たばこと肺がんが深い関係にあるのは確かです。
1日の喫煙本数が多いほど、また喫煙年数が長いほど、肺がんになる率が高くなっています。

「インターフェロン治療」の公費助成を制度化へ

与党の肝炎対策プロジェクトチームは5日の会合で、C型肝炎の「インターフェロン治療」を公費で助成する制度を来年度から新設する方針を決めた。
多額の財源が必要になるため、助成額や対象者の範囲は年末の予算編成に向けて詰める。実現すれば、ウイルス検査など間接的な対策にとどめてきた従来の肝炎対策を大きく転換することになる。

肝炎ウイルスを駆除するインターフェロン治療は、自己負担額が年間70万〜80万円かかるとされ、高額のため治療を断念する患者もいる。C型肝炎患者は約52万人いるが、インターフェロン治療を受ける患者は年間約5万人程度だという。

助成の対象範囲は未定だが、一定の自己負担額を超える治療費を公費負担している東京都などの例を参考に詰める。B型肝炎患者や、肝炎から肝硬変、肝がんに進行した患者に治療費助成の対象を広げるかどうかも今後検討する。

問題は財源で、薬害C型肝炎訴訟の原告団が東京都の助成方式などをもとに独自に試算したところ、全国で総額780億円が必要になるという。自覚症状のないウイルス感染者は150万〜190万人いると推定されており、必要な財源がさらに膨らむ可能性もある。(asahi.com)

C型肝炎について
C型肝炎ウイルスの感染が続くことで起こりますが、過去に輸血を受けたことがある人に多くみられます。一度慢性化すると、自然にウイルスが除去されることはありません。
患者の約40%は20〜30年で肝硬変に移行し、そのうちの70〜80%の人はさらに進行して、肝臓がんという経過をたどります。

治療はインターフェロンが主体となりますが、発熱や悪寒、全身倦怠感、頭痛などの風邪に似た症状、つづいて食欲不振などの消化器症状、血小板、白血球の減少がみられるなどの副作用が生じる場合があります。

血液中のC型肝炎ウイルスの量が多い場合は、抗ウイルス薬のリバビリンの内服を併用します。また最近では、新しいタイプのコンセンサス・インターフェロンが開発され、従来のものに比べて数倍の効果が期待できます。

アバスチンとプラチナ製剤の併用化学療法についてEUが承認

EUは、スイス・ロシュ社の「アバスチン」(一般名ベバシズマブ)とプラチナ製剤ベースの抗がん剤を併用する化学療法を、進行性の非小細胞肺がん治療の第一選択治療として承認した。

この承認は、米国での2つの第V相臨床試験のデータに基づく。試験の一つは「E4599試験」と呼ばれている。主たる組織型が偏平上皮細胞ではない、切除不能な進行性、転移性あるいは再発性の非小細胞肺がん患者878人の平均生存期間は、プラチナ製剤の抗がん剤を使った化学療法単独群では10・3カ月だった。

これに対し、アバスチン15r/sの3週間1回投与と抗がん剤2剤(パクリタキセルとカルボプラチン)を使った化学療法との併用群では平均生存期間が12・3カ月に延びた。
副作用はおおむね管理可能だったが、アバスチンと化学療法併用群で肺出血が2・3%観察された。アバスチン投与に関連した最も多い有害事象は高血圧、尿タンパク、疲労、呼吸困難だった。

WHO(世界保健機関)によると、肺がんは部位別がんでは男女の死亡原因のトップ、世界のがん死亡者の19・7%を占めている。特に進行性の非小細胞肺がんは、肺がんの中で最多病型のがんで、全肺がんの80%以上に上っている。

患者の大半は、既に進行した段階で発見され、その段階では手術不能か他の部位に転移している。進行性の非小細胞肺がん患者の診断後の5年生存率は5%にも満たない。他の臓器に転移しているほとんどの患者が6カ月以内に死亡している。

アバスチンは、血管新生の重要な因子である血管内皮増殖因子(VEGF)と呼ばれる生体内のタンパク質を狙い撃ち。腫瘍の増殖と全身への転移に欠かせない血液供給を遮断する。
国内では今年4月、治癒切除ができない進行・再発性の結腸・直腸がんへの使用が認められた。(くまにち)

肺がんについて
肺がんの多くは、腺がんと扁平上皮がんという、気管支の粘膜に発生する2種類のがんです。腺がんの多くは、肺の奥のほうに発生し、女性に多くみられます。

肺がんには喫煙が大きく関係し、喫煙者が肺がんになる危険性は、吸わない人の10倍以上とされています。とくに、便ペイ上皮がんは、気管支の中心部に発生しやすく、喫煙との関係が深いといわれています。

気管支の中心部にできるがん(中心型肺がん)は早期から、咳、喀痰、血痰などの症状が合われます。進行とともに気管支が詰まって呼吸困難が起こり、痰がたまって肺炎が生じると発熱もみられます。

肺の上方にがんが発生し、交感神経や上腕神経をおかすと、まぶたが下がったり、同じ側の顔面に発汗異常が生じたり、手がしびれるなどの症状が起こります。

新しい卵子の若返り技術:高齢女性の不妊治療に光

2個の卵子提供が必要だった卵子の若返りを1個だけで可能にする技術を、セントマザー産婦人科医院(北九州市)などが開発した。
この方法で若返らせた卵子を使い、体外受精で受精卵をつくって子宮に戻せる段階まで成長させる実験にも成功。高齢女性などの不妊治療への応用が期待される。

卵子は加齢により細胞質が劣化し、妊娠率が低くなるとされる。このため卵子から取り出した核を、別の若い女性の核を除去した卵子に移し、卵子を若返らせる研究が進められている。
従来の方法は、核が見えやすい未成熟段階で核を入れ替えていた。しかし、この場合、途中で発達が止まってしまうため、体外受精を実施する前にもう一度別の卵子と核を入れ替える必要があり、提供卵子が2個必要だった。

研究チームは、成熟後の卵子の核を顕微鏡で見ることができる技術を開発した。
不妊治療で採取した卵子を体外で成熟させ、この技術を使って取り出した核を、別の患者から採取し核を除去した卵子に移した。顕微授精させたところ、19個の卵子のうち14個が受精。このうち12個が分割を始め、5個が子宮に戻せる段階まで成長。核を1回入れ替えるだけで、高率の受精と成長に成功した。

実験は、日本産科婦人科学会の承認を得て実施され、いずれの卵子も患者から提供の同意を得た。国内では現在、不妊治療のために第三者から卵子の提供を受けることは認められていない。田中院長は「高齢女性の不妊治療だけではなく、核以外の染色体異常が原因といわれるミトコンドリア病など難病の予防にも活用できる」と話している。

ミトコンドリア病とは?
細胞の中でエネルギーを作り出す働きをしているミトコンドリアの機能が低下することによって、主に心臓、骨格筋、脳などに異常を生じる疾患です。厚生労働省による特定疾患(難病)の指定を受けていますので、治療費は公費負担となります。

筋力低下、筋萎縮、知能低下、けいれん、小脳失調、難聴などの症状が現れ、糖尿病や性腺ホルモン異常を合併する場合があります。全身の倦怠感、すぐに疲れるため長い距離を歩けない、手足が麻痺するなどの症状も訴えます。

明確な治療法はありませんが、2007年5月に東京大学の中村祐輔教授らとフランスのパリ大学などの共同チームによって、ミトコンドリア病の新たな原因遺伝子が特定されるなど、診断・治療法の確立が期待されています。

乳がん検査用のMRIを全国のがん拠点病院に整備へ

厚生労働省は、乳がんの精密検査ができる病院を増やすため、全国に約290カ所あるがん診療の拠点病院の大半に、MRI(磁気共鳴画像装置)による乳がん検査用の装置を、来年度から2年かけて整備することを決めた。

来年度予算の概算要求に、約140施設分として、約11億円を盛り込んだ。
装置は、通常のMRIに、乳房検査専用の部品を装着させたもの。拠点病院には、この専用部品を購入する費用の2分の1を補助する計画。

MRIは磁気を利用して体内の様子を画像化する。今回の装置を使えば乳房のさまざまな断面を撮影することができるため、乳がんの広がり具合を正確に調べ、治療法を決めるのに役立つという。

厚労省によると、国内では年間約3万5000人の女性が乳がんと診断されており、女性のがんの上位を占める。年齢的には40−50代に特に多く、患者は増え続けている。(中日新聞)

乳がんについて
乳汁を分泌して乳首へ送る乳腺組織に発生するがんです。治療効果は悪くないものの、毎年発症者が増えていいるので、それにともなって死亡者数も増えています。

また、がんが発生する部位は乳首より外側上の脇のあたりが最も多く、全体の約半分を占めます。脇の下のリンパ節に転移しやすく、脊椎や骨盤などの骨や肺、脳へ転移することもあります。

乳がんの症状としては、叱りができることで発見されるケースがほとんどです。
しこりは一般的には痛まないことが多いので、大きくなってから気付くこともよくあります。
しこり以外の症状では、さまざまな乳房の変化がみられます。乳頭や乳輪がただれたり、かさぶたができたり、分泌物が出たり、乳頭ががんのある方向を向いたりします。

ムコ多糖症の新薬「エラプレース」を10月に承認へ:舛添厚生労働相

舛添厚生労働相は日本テレビの番組で、遺伝性の小児難病「ムコ多糖症」の新薬について、「10月初めには承認する」との見通しを示した。薬事・食品衛生審議会の答申前に、厚労相がテレビで新薬承認に言及するのは異例。

代謝物質の「ムコ多糖」が体内にたまり、臓器障害や筋力の低下などが進行する病気で、国内患者数は数百人とみられる。病気は7型まであり、1型の治療薬は昨年10月に承認。
現在は2型と6型の治療薬の審査が行われており、舛添氏は100〜150人程度の患者がいる2型の治療薬「エラプレース」の承認見通しを示した。

厚労省はムコ多糖症治療薬を「希少疾病用医薬品」に指定し、米国での治験データなども活用しながら優先的に審査してきた。(asahi.com)

ムコ多糖症とは?
正式にはムコ多糖代謝異常症といい、アミノ糖を成分にもつ多糖の一群(ムコ多糖)を分解する酵素が、生まれつき欠けていることにより、全身(特に皮膚、骨、軟骨などの結合組織)に ムコ多糖の切れ端が蓄積し、種々の臓器や組織が次第に損なわれる進行性の病気です。

その中には7つの主な型があってそれぞれ異なった酵素の欠損によりムコ多糖症T型からZ型に分類されます。これらのおよそ半分は、知的障害を伴い、ほとんどは進行性で、成人に達する前に亡くなる場合もあります。

ムコ多糖症主な症状は、著しい骨の変化、短い首、関節が固くなる、粗い顔つき等です。その他、角膜混濁、難聴、肝肥腫、心臓疾患、低身長などの症状がみられます。

遺伝子「CTNNA3」が女性のアルツハイマー病の発症に関与

日本人女性でアルツハイマー病の発症リスクを大きく左右する遺伝子を新潟大などのグループが見つけ、英専門誌に発表した。75歳以上では女性の方が男性よりも発症率が高いという報告が内外であるが、その原因の解明につながる可能性がある。

DNA配列には「SNP」(スニップ)と呼ばれるわずかな個人差があり、この個人差と様々な病気との関連が注目されている。

新潟大学脳研究所の桑野良三・准教授らは、すでにアルツハイマー病関連遺伝子として知られているAPOE4遺伝子の影響を除いたうえで、約1200カ所の個人差を調べ、男女で発症リスクに差がある個所を探した。

その結果、10番染色体にあるCTNNA3という遺伝子が浮上した。この遺伝子で特有なDNA配列を持つ女性は、アルツハイマー病の発症リスクが約2.6倍に高まることがわかった。
この配列は女性患者の約3割、患者でない女性の約2割が持っていた。男性ではこの配列による差はなかった。CTNNA3遺伝子の働きはまだわかっていない。(asahi.com)

アルツハイマー病について
脳の神経細胞が急激に破壊される認知症です。ついさっきのことを忘れるなどの記憶障害から始まり、症状は緩やかに進行します。初期には運動麻痺などの神経症状を伴わないのが特徴ですが、妄想などの症状は、比較的早く現れます。運動機能が保たれている分、徘徊などの行動が問題となります。

脳の神経細胞の病的な破壊が進み、神経が萎縮していくことが原因です。
アルツハイマー病になると、アミロイドベータという異常たんぱく質がたまることが突き止められてから、これを標的とする治療法の開発が進んでいます。

現在、この病気を完治させる薬はありませんが、アリセプトという薬が、初期から中期のアルツハイマー病の記憶障害や学習障害を改善し、病気の進行を緩やかにする効果が確認されています。